いったい何があった? 薬物に溺れた殺し屋が地獄のラスベガスでマフィアを一掃する『Jackal』がヤバすぎる

 いったい何があった? 薬物に溺れた殺し屋が地獄のラスベガスでマフィアを一掃する『Jackal』がヤバすぎる

更新: 2026年2月14日

 最近、Steamストアを徘徊していて思うことがある。インディーズゲームの世界には、メジャーなタイトルでは絶対に実現しそうもない狂った発想のゲームが次から次へと現れ、我々プレイヤーを混乱と快楽の渦に叩き込んでくれることだ。

 そんな中、2026年2月5日にTranshuman Designから突如として現れた『Jackal』は、まさにそんな「なんでこんなゲーム作ったの?」という疑問を抱かずにはいられない、とんでもないタイトルである。

 薬物に溺れたドラッグキメキメの殺し屋が、1970年代のラスベガスでマフィアを片っ端から血祭りに上げまくるという、まるでタランティーノ映画とジョン・ウィック、そしてHotline Miamiを混ぜてドラッグでキメたような狂気の見下ろし型アクションなのだ。

何もかもが一撃死の殺戮劇場!

 最初にプレイして驚愕したのは、とにかく全てがワンショットキル仕様だということ。敵も主人公も、基本的に一発食らえば即死という、極限まで緊張感を高めたゲームバランスになっている。

 筆者も最初の数分で何度死んだかわからない。「えっ、もう死ぬの?」「マジで? 今のでアウト?」みたいな感じで、あまりの理不尽さに思わず苦笑いしてしまうほどだ。

 だが、この殺伐としたゲームバランスこそが『Jackal』の魅力である。一瞬の判断ミスが即座に死につながる緊張感は、まさに薬物でハイになった殺し屋の感覚を追体験しているかのようだった。

エジプト神話のアヌビスが相棒という狂気

 ここで更に頭がおかしいのが、主人公の相棒として登場するアヌビス(エジプトの死神)の存在だ。スーツを着こなした紫色のアヌビスが、なぜか主人公にアドバイスをくれるのである。

 「今は女にうつつを抜かしている場合じゃない、殺しに集中しろ」みたいなことを平然と言ってくるこのキャラクターが、妙にクールで魅力的なのだ。しかも、このアヌビスから魔法の力を借りることができ、時を止めたり、敵を混乱させたりといった超自然的な能力を使えるのも面白い。

 一体どういう経緯でドラッグ中毒の殺し屋とエジプトの死神が組むことになったのか、そのバックストーリーが気になって仕方がない。

物理演算がもたらす爽快感

 戦闘システムで特に印象的なのは、環境を活用した戦い方だ。テーブルや椅子を蹴り飛ばして敵にぶつけたり、ドアを勢いよく開けて敵をスタンさせたりと、物理演算を活かした多彩なアクションが楽しめる。

 筆者が特に気に入ったのは、敵を蹴り倒して武器を奪い、その武器で他の敵を倒した後、武器を投げつけて最初の敵を仕留めるという一連の流れだ。まるで映画のワンシーンのような華麗な殺戮劇を自分の手で演出できるのは、本当に爽快である。

プロシージャル生成で無限のリプレイ性

 死んでもモチベーションが下がらない理由の一つが、プロシージャル生成システムだ。各レベルの敵配置や部屋の構造がランダムに変化するため、同じステージでも毎回異なる戦略が求められる。

 「さっきは正面突破で行ったから、今度は迂回ルートを試してみよう」といった具合に、毎回新鮮な気持ちでプレイできるのが素晴らしい。しかも、ゲーム時間自体はそれほど長くないので、「もう一回やってみるか」という気持ちになりやすいのも良い設計だと思う。

サイケデリックな70年代の雰囲気が最高

 ビジュアル面では、1970年代のラスベガスを舞台にしたサイケデリックな演出が印象的だ。ネオンが煌めくカジノホテルの廊下を血まみれになりながら駆け抜ける様子は、まさに悪夢と快楽が混在したような独特の美学を感じさせる。

 また、ドラッグによる幻覚表現も秀逸で、画面が歪んだり色彩が変化したりする演出が、プレイヤーを主人公と同じ感覚に引きずり込んでくる。

基本情報

Steam評価: 非常に好評(90%、201件のレビュー)
開発・発売: Transhuman Design
リリース日: 2026年2月5日
価格: 1,700円
プラットフォーム: Windows、Mac、Linux
日本語対応: あり
ジャンル: 見下ろし型アクション、シューティング
プレイ時間: 約3-4時間(メインストーリー)
難易度: 高(一撃死システム)

購入情報

Steam

公式情報

  • 開発者:Michał Marcinkowski(『Soldat』『King Arthur’s Gold』の作者)
  • 対応言語:29言語
  • Steam Deck:検証済み

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