涙腺崩壊確定。天国を駆けるコーギーが飼い主を迎えに行く感動作『マイリトルパピー』

更新: 2025年11月13日

このゲーム、反則すぎる……

Steamのストアページで初めて『マイリトルパピー』を見たとき、正直言って「これは……やばいやつだ」と直感した。「人が死ぬと、先にあの世に旅立った犬が迎えに来る」という伝承をベースにしたゲーム。しかも主人公はウェルシュ・コーギーのボング……。

もうこの時点で涙腺が緩み始めていた。そして実際にプレイしてみると、想像の500倍「やばい」ゲームだった。ハンカチどころかバスタオルが必要なレベルだ。

体験版をプレイして号泣した

本作を開発したのはKRAFTON傘下のクリエイティブスタジオ・Dreamotion Inc.。2025年11月7日にSteam版が正式リリースされ、すでにSteamレビューでは98%という「圧倒的に好評」の評価を獲得している。

ゲームは2~3時間でクリアできるボリュームながら、その間にプレイヤーの感情を揺さぶり続ける。筆者も体験版の時点ですでに涙が止まらなくなり、製品版では開始30分で号泣、エンディングでは声を出して泣いてしまった。

「感動的なゲーム」は数あれど、ここまで容赦なく涙腺を破壊してくるゲームは久しぶりだ。

ボングの旅は、すべての犬好きへのラブレター

物語の主人公は、犬の天国で暮らすウェルシュ・コーギーのボング。彼はかつて保護施設で暮らす8歳の高齢犬だった。断尾された尻尾から、かつては誰かに飼われていたことがわかる。しかし何らかの理由で捨てられ、持病もあって新しい家族を見つけるのは困難だった。

ある日、奇跡が起こる。少しぼさぼさで不器用そうな男性が、ボングを引き取りに来た。その人の匂いを嗅いだ瞬間、ボングは「この人だ」と確信する。それが「パパ」との運命的な出会いだった。

そして時は流れ、ボングは天国で他の犬たちと幸せに暮らしている。ある日昼寝から目覚めたボングは、懐かしいパパの匂いを感じ取る。パパがこちら側の世界に来ようとしている──!

ボングは天国を飛び出し、パパを迎えに行く旅に出る。砂漠、雪山、海辺……死後の世界のさまざまな場所を駆け抜けながら、ボングはパパの匂いを追いかける。

道中では、同じように飼い主を待つ犬たちや、まだ心の整理がつかない人間の魂たちと出会う。彼らにはそれぞれの物語があり、ボングは小さな身体で彼らの悩みを解決していく。

犬視点だからこそ、心に刺さる

本作の素晴らしい点は、徹底的に「犬視点」で描かれていることだ。ボングは人間の言葉を話せない。できることは吠える、匂いを嗅ぐ、走る、ジャンプする……犬としての限られた行動だけ。

しかし、だからこそ伝わってくるものがある。ボングが一生懸命に匂いを追いかける姿、困っている誰かを助けようと必死に走る姿。それは飼い主なら誰もが見たことのある、愛犬の純粋な優しさそのものなのだ。

ゲームプレイとしては、3Dプラットフォーマーの要素を中心に、パズル解き、ちょっとしたアクション、レースシーン、さらには格闘ゲーム風のミニゲームまで多彩なジャンルが織り交ぜられている。

特に印象的なのは、ボングが匂いの痕跡を辿っていくシーン。パパの匂いが濃くなるほど、画面が温かい色に染まっていく演出が美しい。「もうすぐ会える」という期待感と、「本当に会えるのか」という不安が入り混じり、胸が締め付けられる。

多様なゲームプレイで飽きさせない工夫

本作のゲームデザインは非常によく練られている。基本的には探索とパズル解きが中心だが、突然レーシングゲームになったり、リズムゲーム要素が入ってきたり、ボス戦で格闘ゲーム風のバトルが始まったりと、プレイヤーを飽きさせない工夫が随所に施されている。

操作も直感的で、キーボード&マウスでもゲームパッドでも快適にプレイできる。筆者はXboxコントローラーでプレイしたが、ボングの動きは非常に滑らかで、コーギー特有のちょこちょこ走る姿がめちゃくちゃかわいい。

ビジュアルは温かみのあるスタイライズされた3Dグラフィック。カラフルで美しい世界は、悲しいストーリーとは対照的に、どこか希望に満ちている。そして音楽……音楽がまた素晴らしい。穏やかで優しいメロディが、ボングの旅を温かく包み込む。

この音楽を聴きながらエンディングを迎えたとき、筆者は完全に感情のダムが決壊した。

すべての犬好きに捧げる必携の一作

『マイリトルパピー』は、犬を愛するすべての人にプレイしてほしいゲームだ。現在愛犬と暮らしている人、かつて愛犬を見送った人、これから犬を飼おうと思っている人……すべての人の心に響く物語がここにある。

プレイ中、筆者は何度も自分の愛犬のことを思い出した。今は元気に走り回っている愛犬も、いつかは虹の橋を渡る日が来る。そのとき、彼らは本当にこうして私たちを迎えに来てくれるのだろうか……。

このゲームが教えてくれるのは、愛は決して死によって断ち切られないということ。たとえ時間が離れていても、空間が隔てられていても、運命的に結ばれた者同士は必ず再会できるということ。

エンディングを迎えたあと、筆者はすぐに愛犬を抱きしめに行った。今この瞬間、一緒にいられることの奇跡を噛み締めながら。

ちなみに本作は現在Steamで20%オフの発売記念セール中(11月18日まで)。日本語を含む15言語に対応しており、将来的にはコンソール版のリリースも予定されているとのこと。

プレイする際は、必ずティッシュかハンカチを用意してほしい。そして、できれば愛犬の写真を近くに置いておくことをおすすめする。きっと、改めて彼らへの愛おしさが溢れてくるはずだから。

『マイリトルパピー』は、2~3時間という短い時間で、人生で最も大切なことを思い出させてくれるゲームだ。犬との絆、別れの悲しみ、そして再会の喜び──。すべてがここに詰まっている。

基本情報

タイトル: マイリトルパピー (My Little Puppy)
開発: Dreamotion Inc.
パブリッシャー: Dreamotion Inc., KRAFTON, Inc.
プラットフォーム: Steam(将来的にコンソール版も予定)
リリース日: 2025年11月7日
プレイ時間: 2~3時間(やり込み要素含めると4~7時間)
難易度: 初心者向け
Steam評価: 圧倒的に好評 (98%)
価格: 2,900円(発売記念セール20%オフで2,320円11月18日まで)
日本語対応: あり(15言語対応)
実績: 21個のSteam実績

購入リンク

公式リンク

他の最新記事を見る

スロット×ファンタジーRPGの魔改造!『スロット&ダガー』で運と戦略の狭間に立つ緊張感がクセになる

スロット×ファンタジーRPGの魔改造!『スロット&ダガー』で運と戦略の狭間に立つ緊張感がクセになる

スロットマシンでモンスターと戦う…ふむふむ… Steamのストアページで『スロット&ダガー | Slots & Daggers』を初めて見たとき、筆者の頭には「面白そう!」よりも「スロットマシン? フ

宇宙で鳥たちと工場を作る癒し体験『Star Birds』。パイプを繋いで最適化を目指す中毒性がヤバい

宇宙で鳥たちと工場を作る癒し体験『Star Birds』。パイプを繋いで最適化を目指す中毒性がヤバい

小惑星に工場を建てるって、こんなに楽しいのか…… Steamストアで『Star Birds』のページを開いたとき、最初に目に飛び込んできたのはカラフルな鳥たちと、小惑星を覆う無数のパイプだった。「なんだこれ、めちゃくちゃ