人喰いエレベーターに乗って地下へ。最大6人協力プレイの協力型ホラー『人喰ノ檻 ーKLETKA』正式リリース

人喰いエレベーターに乗って地下へ。最大6人協力プレイの協力型ホラー『人喰ノ檻 ーKLETKA』正式リリース

更新: 2026年3月1日

Steam で漁っていたら、なんとも不思議なタイトルに出会った。『人喰ノ檻 – KLETKA』。人喰い……エレベーター? その組み合わせだけで十分に好奇心をそそられる。Callback と ln404 が手掛けた本作は、最大6人で協力してギガストラクチャーと呼ばれる巨大建造物を探索する、一風変わった協力型ホラーゲームだ。

2024年12月13日に早期アクセスが開始され、2026年2月19日に正式版がリリースされた本作は、Steam で「非常に好評」(91%)という高評価を獲得している。ホラーゲームといえば一人でプレイするイメージが強いが、本作は仲間と協力しながら進める点が最大の特徴だ。ただし、その仲間が「良き友」になるか「良き燃料」になるかは……プレイヤー次第である。

生きたエレベーターに餌を与え続けろ

プレイヤーは犯罪者として KLETKAに送られ、「ギガストラクチャー」と呼ばれる無限に拡張を続ける建造物の深層へ降りていく刑罰を受ける。移動手段は生きたエレベーター「クレトカ」だけ。このエレベーターは常に空腹で、燃料だろうが肉だろうが、ましてやモンスターだろうが何でも食べる雑食性。

クレトカに餌を与え続けなければ、今度はプレイヤー自身が食べられてしまう。各フロアを探索して燃料や素材を集め、エレベーターを満たしながら下へ下へと進んでいく。フロアは危険なトラップや異常な通路で構成されており、一歩間違えればそのフロアが最後になる可能性もある緊張感が常につきまとう。

さらに恐ろしいのが「サモスボル」と呼ばれる謎の異常現象。サイレンが鳴り響いたら、すべてを捨ててエレベーターに駆け込むしかない。この現象から生き延びた者はこれまで一人もおらず、唯一の避難場所が皮肉にも人喰いエレベーターというのが本作の皮肉な設定だ。

協力と裏切りが隣り合わせ

本作は最大6人までの協力プレイに対応している。仲間と役割を分担し、資源を集め、互いに支え合いながら進むのが基本戦略だ。しかし、極限状態では仲間同士が「燃料」になる可能性もあるという、緊張感あふれる設計が特徴的。

ソロプレイも可能だが、難易度はかなり高め。仲間がいれば、トラップの解除、モンスターとの戦闘、資源の収集などを分担できるため、生存率が格段に上がる。ただし、信頼できる仲間と組むか、それとも裏切りのリスクを抱えながら進むかは、プレイヤーの判断に委ねられる。

公式サイトには「君たちが支え合えば、良き友となるが… 仲間は良い燃料にもなる」という不穏なフレーズが記されており、協力と裏切りが常に隣り合わせであることを示唆している。

レトロなビジュアルが恐怖を演出

本作の大きな特徴の一つが、PlayStation 1 を思わせるレトロなドット絵グラフィックスだ。粗いピクセルアートと不気味なサウンドデザインが相まって、独特の雰囲気を醸し出している。

開発者の Callback と ln404 は、ポストソビエトの廃墟的な世界観を表現するために、あえて低解像度のビジュアルを採用。暗い通路、錆びついた機械、不気味な影が動くフロアなど、レトロなグラフィックスだからこそ生まれる恐怖感が味わえる。

また、音楽もこだわりのポイント。トレーラーではレイブのような激しい音楽が流れる一方、探索中は Minecraft のようなアンビエント系の BGM が流れ、プレイヤーを不安にさせる。カセットテープを集めることで、様々な音楽を楽しめるコレクション要素も用意されている。

早期アクセスから好評を獲得

2024年12月13日に早期アクセスが開始されて以来、本作は継続的にアップデートを重ねてきた。正式版リリースに向けて、新バイオーム「Prison Sector(監獄セクター)」の追加、クイックプレイ機能の改善、ボイスチャット対応、ワードローブ機能、新アチーブメント、新スキンなど、多数のコンテンツが追加されている。

現在、Steam ユーザーレビューでは約4,500件中91%が好評という「非常に好評」ステータスを獲得。『Lethal Company』に似た感触であるとして定評を得ており、特に人喰いエレベーターを含むコンセプトや世界観が持ち味となっている。

また、本作はクロスプラットフォームプレイにも対応。Steam、Epic Games Store、Xbox、PlayStation 4/5 間でフレンドと一緒にプレイできる(Nintendo Switch 版は後日配信予定)。PC とコンソール間でプレイする場合は「crossplay-stable」ブランチに切り替える必要があるが、Steam と EGS 間では制限なくプレイ可能だ。

独自の世界観とゲームプレイ

本作が他の協力型ホラーと一線を画すのは、そのユニークな設定にある。単なるモンスターからの逃走ではなく、「生きたエレベーター」という存在が常にプレイヤーと共にあり、脅威でもあり保護者でもあるという二面性を持つ。

ギガストラクチャーは無限に拡張を続ける建造物という設定も興味深い。プレイヤーが降りれば降りるほど、新たな謎と危険が待ち受けている。一体、この建造物の最深部には何があるのか。そして、なぜ生きたエレベーターが必要だったのか。ストーリーを進めることで、徐々に明かされていく世界観も魅力の一つだ。

『人喰ノ檻 – KLETKA』は、協力型ホラーゲームに新たな風を吹き込む作品として注目に値する。レトロなビジュアル、独特の世界観、そして協力と裏切りが交錯するゲームプレイ。フレンドと一緒にスリリングな体験を求めるなら、ぜひチェックしてほしい一作だ。

基本情報

タイトル: 人喰ノ檻 – KLETKA
開発元: Callback, ln404
パブリッシャー: Callback, ln404
早期アクセス開始日: 2024年12月13日
正式リリース日: 2026年2月19日
対応プラットフォーム: PC (Steam / Epic Games Store), PS5, PS4, Xbox Series X|S, Xbox One, Nintendo Switch(後日配信)
価格: Steam 版 1,200円(税込)
日本語対応: あり
プレイ人数: 1〜6人(協力プレイ対応)

購入リンク:

他の最新記事を見る

ダイスを振って目指せ100万点!シンプルだけど中毒性たっぷりデッキ構築ローグライク

ダイスを振って目指せ100万点!シンプルだけど中毒性たっぷりデッキ構築ローグライク

Steamで目にする数字パズルやダイスゲーム。正直、その多くは似たようなコンセプトに見えてしまう。ローグライク×デッキ構築という組み合わせはもはや王道すぎて、新鮮味を感じられない……そんな先入観を持ちながら『Dice A

株式市場でデッキを組む?『Insider Trading』が教えてくれた、欲望と破滅の紙一重

株式市場でデッキを組む?『Insider Trading』が教えてくれた、欲望と破滅の紙一重

Steam を漁っていたら、あまり見かけないようなゲームに出くわした。「Insider Trading」――日本語で言えば「インサイダー取引」である。違法行為じゃないか、と思いつつもストアページを覗いてみると、そこには株