ブロック1つから始まる無限の創造!『Brickadia』は8年の開発期間を経て登場した「次世代サンドボックス」の決定版

更新: 2025年7月21日
ブロック1つから始まる無限の創造!『Brickadia』は8年の開発期間を経て登場した「次世代サンドボックス」の決定版

レゴ×Minecraft×Garry’s Modが融合した夢のゲーム

2025年7月12日、ついにSteamで早期アクセスが開始された『Brickadia』。8年という長い開発期間を経て登場したこの作品は、まさに「次世代サンドボックス」の名にふさわしい仕上がりを見せている。

『Brickadia』は、Brickadia LLCが開発したマルチプレイ対応のブロック建築サンドボックスゲームだ。価格は税込3,400円で、正式版は2026年末にリリース予定。Steamでは既に573件のレビューで88%が好評という高い評価を獲得しており、「レゴとMinecraftとGarry’s Modがド派手に融合したような、自由度バッチバチの次世代サンドボックス」と評されるほど話題を呼んでいる。

2007年の名作『Blockland』の精神的続編

本作の最大の特徴は、2007年にリリースされた古株サンドボックスゲーム『Blockland』の精神的続編として位置づけられていることだ。開発チームの多くが元『Blockland』プレイヤーで構成されており、メインプログラマーのZeblote氏は1047 Gamesで働きながら夜間にBrickadiaの開発を手がけるという情熱的な取り組みを見せている。

実際、コミュニティでは「It’s like the lovechild of Blockland and Garry’s Mod(BlocklandとGarry’s Modの愛の結晶のようだ)」という声や、「ふらっと立ち寄った建築サーバーに運転可能な『天井を走る車』が転がっていることもある、そんな感じのゲーム」といった独特な魅力を表現するレビューが多数見られる。

Unreal Engine 5とPhysXが実現する革新的な物理演算

本作の技術的な核となるのは、Unreal Engine 5を基盤とした高度な物理演算システムだ。「ブリック」と呼ばれる様々な形状のパーツを、向きや大きさを変えながら配置する直感的な操作で建築を開始できる。超高層ビル、乗り物、仕掛けだらけの島、宇宙船、街など、プレイヤーの想像次第でどんなものでも形にできる。

特に注目すべきは、プログラミング知識を必要としない「ワイヤードロジック」システムだ。ボタン、スイッチ、ドア、モーター、サーボ機構、シート、ライトなど、複雑なギミックを論理回路で組み合わせることで、パズルやトラップ、さらには「ゲームの中で別のゲームを作る」ことまで可能になっている。

ギャラリー機能が生み出すコミュニティの創造力

『Brickadia』のもう一つの革新的な要素が、ギャラリー機能だ。プレイヤーが作ったワールドやオブジェクトをゲーム内で瞬時に共有・ダウンロードできるこのシステムは、「コミュニティの創造力がバグってるレベル」と評されるほどの驚異的な作品群を生み出している。

実際にギャラリーを覗いてみると、巨大なロボット、動くジェットコースター、果てには「Conwayのライフゲーム」を完全再現した回路まで登場しており、Xでも「ゲーム内でゲーム作れるなんて無限すぎる!」という投稿が話題を呼んでいる。他のプレイヤーの作品をリミックスして自分のワールドに組み込むことも可能で、創造の連鎖が無限に広がっていく構造が築かれている。

マルチプレイとカスタマイズの自由度

本作はリアルタイムマルチプレイに完全対応しており、友達と協力して巨大な街を建設したり、レースコースで競い合ったり、まるで遊園地を一から作るような感覚を楽しめる。キャラクターカスタマイズも無制限で、体のパーツ交換、アクセサリー装着、帽子や髪型、服装の変更、さらにはしっぽの追加まで可能だ。

車両作成システムでは、エンジン、シート、様々なホイールから選んで独自の車を組み立てることができ、最新のアップデートではボート建設機能も追加された。浮力物理を活用して、ジェットスキーから大型セールボートまで、水上を自由に駆け巡る乗り物を作成できる。

早期アクセスながら完成度の高さを実感

現在は早期アクセス版での提供だが、多くのプレイヤーから「Brickadia Early Access already feels like a full game, completely polished and content-rich(早期アクセス版でありながら、既に完全版のような完成度とコンテンツの豊富さを感じる)」という評価を得ている。

開発チームは今後、カスタムコンテンツ(Mod)導入機能、地形編集ツール、物理演算とロジック回路の強化、「Behaviors」スクリプトシステムの実装など、さらなる機能拡充を予定している。コミュニティフィードバックを重視した開発プロセスが継続され、プレイヤーの声が直接ゲームの進化に反映される仕組みも魅力の一つだ。

創造力を解き放つ究極のサンドボックス体験

『Brickadia』は、単なるブロック建築ゲームの枠を超えた「創造のプラットフォーム」として機能している。「作るも遊ぶも思うがまま」という開発チームのビジョン通り、プレイヤーの想像力次第で無限の可能性が広がる世界が実現されている。

8年という歳月をかけて練り上げられた技術力と、コミュニティ主導の創造文化が融合した『Brickadia』は、まさに次世代サンドボックスゲームの新たなスタンダードを打ち立てる作品と言えるだろう。あなたも「ブロック世界にダイブ」して、自分だけの創造体験を始めてみてはいかがだろうか。

基本情報

  • タイトル: Brickadia
  • ジャンル: サンドボックス, 建築, マルチプレイヤー
  • 開発元: Brickadia, LLC
  • パブリッシャー: Brickadia, LLC
  • リリース日: 2025年7月12日(早期アクセス)
  • 正式版予定: 2026年末
  • 対応プラットフォーム: PC(Steam), Linux
  • 価格: 税込3,400円
  • 言語: 日本語対応
  • Steam評価: 非常に好評(88%、573件のレビュー)

購入リンク

  • Steam: https://store.steampowered.com/app/2199420/Brickadia/
  • 公式サイト: https://brickadia.com/

開発者SNS

  • X (Twitter): https://x.com/brickadiagame
  • Discord: https://discord.gg/brickadia
  • YouTube: https://www.youtube.com/@BrickadiaGame
  • TikTok: https://www.tiktok.com/@brickadia
  • Reddit: https://www.reddit.com/r/Brickadia/

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