
海に浮かぶゴミで街づくり……まじで?
Steam で 83% という高評価を誇る『Flotsam』が、2025年12月5日についに完成版(1.0)をリリースした。水没した世界でゴミをリサイクルして浮遊都市を作る……そんなユニークなコンセプトに最初は「え、ゴミで?本当に面白いの?」と半信半疑だったが、実際にプレイしてみるとその奥深さと魅力に完全に引き込まれてしまった。
6年間の早期アクセスを経て満を持してリリースされた本作は、単なる街づくりゲームの域を完全に超越している。カラフルでポップな見た目とは裏腹に、資源管理は意外とシビア、そして何より「絶望的な世界で希望を見つける」というテーマが心に響く。今回は、このユニークなフローティングシティビルダーの魅力について深く掘り下げていこう。

ゴミが資源に変わる魔法のような体験
舞台は大洪水により陸地の大部分が水没してしまった世界。プレイヤーは「ドリフター」と呼ばれる漂流者たちのリーダーとなって、海に浮かぶプラスチック、流木、スクラップメタルなどの漂流物を回収し、それらをリサイクルして浮遊都市を築いていく。
最初は小さな筏のような拠点から始まるが、板を継ぎ足し、建物を増築していくうちに、次第にカラフルなパッチワーク都市へと変貌を遂げる光景は圧巻だ。「ゴミを資源に変える」というコンセプトが単なる設定ではなく、実際のゲームシステムと完璧に噛み合っているのが素晴らしい。

プラスチック廃棄物は建材に、古い電子機器は電力システムの部品に、腐敗した有機物は肥料に変わっていく。まるで現実の環境問題への答えを示しているかのような、希望に満ちた循環システムだ。
街そのものが巨大な船!移動する都市の革新性
通常のシティビルダーとの最大の違いは、街全体が移動可能な巨大な船のような存在だということ。固定されたマップ上に街を作るのではなく、帆を上げて世界地図を航海し、新しい島や水没した遺跡を探索できる。
この「移動する街」というコンセプトが本当に新鮮で、資源ポイントとの距離、都市全体の重量やバランス、次の目的地の選択など、従来の街づくりゲームにはない戦略的要素を生み出している。同じエリアに留まり続けると資源が枯渇するため、常に新天地を求める冒険心も刺激される。

個性豊かな仲間たちとのコミュニケーション
1.0リリースに合わせて追加された「スペシャリスト」システムが本作の深みを大幅に増している。化学者、電気技師、鳥飼い、水産養殖者など、それぞれが独自のスキルと背景ストーリーを持つキャラクターたちを仲間にできる。
化学者がいれば高度な水質浄化技術が使え、農学者なら食料生産を飛躍的に改善してくれる。単なるステータス向上だけでなく、新しい建物や技術、個別のクエストラインまで解放される。この仲間たちとの出会いと成長が、長時間プレイしても飽きない要因になっている。
意外と手強い!でも納得のサバイバル要素
見た目のかわいらしさに騙されてはいけない。『Flotsam』のサバイバル要素は想像以上にシビアだ。清潔な飲み水の確保、栄養のある食料の生産、汚染や病気の管理など、気を抜けばあっという間に住民たちの生活が破綻してしまう。
特に食料管理は要注意。日本のレビューでも「7時間プレイして食料問題が解決できず、強制終了した」という報告があるほど。ただし、これは理不尽な難しさではなく、プランニングと試行錯誤が報われる絶妙なバランス調整だ。

危機的状況を乗り越えたときの達成感は格別で、「今度こそは完璧な自給自足システムを作ってやる!」と何度も挑戦したくなる中毒性がある。失敗から学び、改善していくプロセス自体が楽しいのだ。
Steam Deck でも完璧!どこでも建築ライフ
本作は Steam Deck で「Verified」認定を受けており、携帯モードでも快適にプレイできる。通勤中や休憩時間に、海に浮かぶ小さな都市をコツコツと発展させていくのは想像以上に癒される体験だ。
操作もタッチフレンドリーに最適化されており、建物の配置や資源の管理もスムーズ。「ちょっとだけ」のつもりが気が付けば数時間経っていた、なんてことが頻繁に起こるゲームなので、持ち運べるのは本当にありがたい。

環境問題への希望的メッセージ
『Flotsam』が多くのプレイヤーの心を掴む理由の一つは、その根底に流れる希望的なメッセージにある。気候変動や海洋汚染といった現実の環境問題を背景にしながら、絶望ではなく「人々の創意工夫と協力で困難を乗り越える」という前向きなテーマを描いている。
カートゥーン調の明るいビジュアルと、のどかで癒されるBGMが、この希望に満ちた世界観を完璧にサポートしている。プレイしていると、まるで地球環境の未来に対する一つの答えを見ているような気持ちになってくる。

現在、12月18日まで Steam で 50% オフの記念セールが実施中で、通常価格 2,570円が 1,285円で購入可能。6年間の開発期間を経てついに完成した、唯一無二のフローティングシティビルダーをこの機会にぜひ体験してほしい。汚染された海の向こうに、きっと新しい希望が見えるはずだ。
基本情報
Flotsam
- 開発: Pajama Llama Games
- パブリッシャー: Stray Fawn Publishing
- プラットフォーム: Steam, GOG, Humble Bundle
- リリース日: 2025年12月5日(正式版)
- 価格: 2,570円(Steam)※12月18日まで50%オフで1,285円
- プレイ人数: 1人
- 日本語対応: あり
- Steam評価: 非常に好評(83%)
- プレイ時間: 10-30時間以上
- 難易度: 初心者〜中級者向け
- Steam Deck: Verified対応
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