
2人の木こりが丸太の上に乗って冒険するだけ——説明を聞けばシンプルに思えるが、実際にプレイすると「なんでこんなに難しいんだ!」と叫びたくなる。Bluespy Studiosが2026年2月12日にSteamでリリースした『Log Riders』は、協力プレイの名を借りた友情破壊ゲームだ。
本作は2人協力プレイの物理演算プラットフォーマーで、最大の特徴は「2人が1本の丸太を共有する」という一点に尽きる。プレイヤーは木こりを前後に動かして丸太を転がすのだが、2人が同じ方向に動けば丸太はレースカーのように加速し、逆方向に動けばブレーキになる。この絶妙なバランス感覚が求められるゲームデザインが、本作最大の魅力であり悪夢でもある。
「ちょっと待って!」が口癖になる協力プレイ
『Log Riders』の魔力は、シンプルなルールと複雑な実行のギャップにある。画面には2人の木こりと1本の丸太、そして行く手を阻む障害物だけ。やることは「前に進む」だけなのに、実際にプレイすると驚くほど難しい。

1人が「よし、行くぞ!」と前に踏み出せば丸太は転がり始める。だが、もう1人が同じタイミングで動けば丸太は急加速し、2人とも吹っ飛ぶ。逆に慎重になりすぎれば動きが止まり、バランスを崩して落下する。この「進みたいけど進めない」ジレンマが、本作の核心だ。
特に狭い橋や揺れる足場では、息を合わせないと即座に奈落の底だ。「もうちょっと右!」「いや左だって!」と声を掛け合いながら、何度も何度もリトライする。この繰り返しが不思議と楽しく、気づけば数時間が経過している。
ラグドール物理が生み出す予測不能なカオス
本作の大きな特徴は、リアルな物理演算とラグドール物理の組み合わせだ。木こりたちは衝突や落下に対してリアルに反応し、その動きは予測不能。障害物にぶつかれば手足が派手に跳ね、落下すれば人形のようにグニャグニャと転がっていく。

この物理演算が生み出すカオスが、本作を単なる協力ゲームから「笑いが止まらない体験」へと昇華させている。真剣にプレイしていても、木こりたちの滑稽な動きについつい笑ってしまう。失敗すら楽しめるゲームデザインは、『Gang Beasts』や『Human: Fall Flat』といった物理演算ゲームの系譜を継ぐものだ。
特に印象的なのが、丸太が急加速したときの2人の反応だ。片方が必死にバランスを取ろうと踏ん張る一方、もう片方は既に吹っ飛んでいる——そんな光景が頻繁に訪れる。この「協力しているはずなのにバラバラ」な状況が、本作の醍醐味と言える。
Chained Togetherの木こり版?いや、これは別物だ
本作は「Chained Together」との比較でよく語られる。確かに2人協力の物理パズルプラットフォーマーという点では共通しているが、プレイ感覚はまったく異なる。

Chained Togetherが「2人を鎖で繋ぐ」ことで物理的な制約を作り出すのに対し、Log Ridersは「1本の丸太を共有する」ことで心理的な駆け引きを生み出す。鎖で繋がれていないからこそ、相手の動きを予測し、タイミングを合わせる必要がある。この「見えない協力」が本作独自の魅力だ。
また、本作はチェックポイントシステムを採用しており、難易度も3段階から選べる。特に2025年のアップデートで追加されたEasyモードは、Normalモードより50%多くチェックポイントが配置されており、初心者でも楽しめる配慮がなされている。この「挑戦したいけど挫折したくない」というバランス感覚が、本作の間口の広さに繋がっている。
1人でも遊べるが、2人で遊ぶべきゲーム
本作はソロプレイにも対応しているが、真価を発揮するのは間違いなく2人協力プレイだ。ローカル協力プレイでは同じキーボードで2人がプレイでき、オンライン協力プレイではSteam Remote Play Togetherにも対応している。ボイスチャット機能も搭載されており、Discordなしでも快適にコミュニケーションが取れる。
特に注目すべきは、本作が「パーティーゲーム」としても優秀な点だ。ルールはシンプルで誰でも理解でき、失敗しても笑って済ませられる。配信者にとっても、視聴者と一緒に盛り上がれる要素が満載だ。実際、リリース直後から多くの配信者がプレイし、そのカオスな光景が話題を呼んでいる。
キャラクターカスタマイズ要素も充実している。ステージ内で集めたコインを使って、ハンドルバー髭をはじめとする様々な見た目アイテムを購入できる。「木こりはハンドルバー髭が大好き」という開発者のユーモアセンスも、本作の魅力の1つだ。
グローバルランキングで腕試し
本作にはグローバルランキングシステムが搭載されており、世界中のプレイヤーと最短クリアタイムを競える。単なる「クリアして終わり」ではなく、タイムアタックという新たな挑戦が用意されているのだ。

難易度別のランキングも実装予定とされており、プレイヤーからは「難易度ごとの分離ランキングが欲しい」という声も上がっている。開発者のBluespy Studiosはコミュニティの意見を積極的に取り入れており、リリース後もアップデートで改善を続けている姿勢が評価されている。
また、本作はWindows、macOS、Linuxに対応しており、幅広い環境でプレイ可能だ。2025年のアップデートでmacOSとLinuxサポートが追加され、より多くのプレイヤーが楽しめるようになった。
プレイヤーの反応——81%が「面白い」と評価
Steamでの評価は「非常に好評」で、98件のレビューのうち81%が肯定的だ。プレイヤーからは「友達と遊ぶと最高に楽しい」「物理演算が毎回違う展開を生んで飽きない」「簡単そうに見えて難しいのがハマる」といった声が寄せられている。

特に印象的なのは「リラックスできて笑えるゲーム」という評価だ。協力ゲームでありながら、失敗を責め合うのではなく笑い合える空気感が、本作の最大の魅力と言える。ストレスフルな現代において、こうした「笑って遊べるゲーム」の価値は計り知れない。
一方で「音楽がメインメニューしかない」「コントローラー接続時に文字入力ができない」といった改善要望も挙がっており、開発チームはDiscordやSteamコミュニティを通じてフィードバックを受け付けている。
こんな人におすすめ
『Log Riders』は、以下のような人に特におすすめしたい:
- 友達や家族と笑いながら遊びたい人
- 物理演算ゲームが好きな人
- 配信映えするゲームを探している人
- 短時間でサクッと遊べるゲームが欲しい人
- Chained TogetherやGang Beastsが好きな人
逆に、ソロプレイメインやストーリー重視のゲームを求める人には向かないかもしれない。本作の本質は「2人で笑いながら失敗を繰り返す」体験にあるからだ。
まとめ——丸太1本が生み出す無限の笑い
『Log Riders』は、シンプルなルールと深いゲームプレイの絶妙なバランスを実現した協力プレイゲームだ。2人が1本の丸太を共有するという一点のアイデアから、これほど豊かな体験を生み出せることに驚かされる。

物理演算が生み出すカオス、息を合わせる協力プレイの楽しさ、そして失敗すら笑いに変える雰囲気——本作にはパーティーゲームの要素がすべて詰まっている。Steamで599円(税込)で販売中の今、友達を誘ってプレイする絶好のチャンスだ。
丸太の上でバランスを取るだけのゲーム。でも、その「だけ」の中に無限の笑いが詰まっている。さあ、友達を誘って木こりになろう。そして、友情が試される丸太の旅に出発しよう。
基本情報
タイトル: Log Riders
開発元: Bluespy Studios
パブリッシャー: Bluespy Studios
リリース日: 2026年2月12日
価格: 599円(税込)
プラットフォーム: Steam(Windows / macOS / Linux対応)
プレイ人数: 1-2人(ローカル協力プレイ / オンライン協力プレイ対応)
対応言語: 日本語含む11言語対応
Steam評価: 非常に好評(81% positive / 98 reviews)
ジャンル: 協力プレイ / 物理演算 / プラットフォーマー / パズル / カジュアル



