なんだ、この串焼きはタワーディフェンスだったのか…『ひっぱるなよ、串焼きマスター!』レビュー

なんだ、この串焼きはタワーディフェンスだったのか…『ひっぱるなよ、串焼きマスター!』レビュー

更新: 2026年2月10日

なぜ串焼きでネズミと戦う…?

2026年2月2日にリリースされた『ひっぱるなよ、串焼きマスター!』(原題:Skewer Squad)。Steamのストアページで初めて見た瞬間、筆者は少し困惑した。

串焼きマスターになって、なぜネズミの群れと戦うのだろう?

開発はFake Owls、パブリッシャーはハリソンワールドが担当。可愛らしい見た目からは想像もつかない、実はかなり骨のあるタワーディフェンス・ローグライトだった。

ひっぱるなよって、結局ひっぱるじゃん!

本作は、串焼きの食材でネズミの群れを迎え撃つタワーディフェンス。プレイヤーは最大3本の串を左右にドラッグして位置調整しながら、20分間の戦いを生き抜くことが目標だ。

最初に「ひっぱるなよ」というタイトルを見たとき、「じゃあ動かさなくていいってことか」と思った。しかし実際にプレイすると、串をひっぱりまくって位置調整する羽目になる。

これが本作の核となるシステム。串に刺した食材は動かせないが、串自体は自由に左右へドラッグ可能。ネズミの侵攻ルートに合わせて臨機応変に配置を変える必要があるのだ。

つまり「ひっぱるなよ」と言いながら、実は一番ひっぱっているゲームなのである。なんという矛盾。でもそれがいい。

食材と調味料のシナジーがアツい!

各食材には独自の攻撃パターンがある。トマトは直線射撃、玉ねぎは範囲攻撃、ステーキは耐久力重視といった具合だ。これらの食材を組み合わせ、さらに調味料で強化していくビルド要素が本作の醍醐味。

20種類以上の串焼きマスターから選択可能で、それぞれ異なるスキルを持つ。「おにぎりちゃん」などユニークなキャラクターが印象的で、回復するほど攻撃力が上がるチート級の性能を誇る。

調味料システムも面白い。「クラッシュナッツ」で追加ダメージ、各種スパイスで属性変化など、100種類以上のアイテムが戦術に深みを与える。辛味ビルドで敵をノックバック、酸味ビルドで継続ダメージといった特化戦術も楽しめる。

ただし序盤の難易度は結構高め。慣れるまでは何度もやられてしまうだろう。

見た目と裏腹の本格派

可愛らしいドット絵からは想像できないが、本作は意外と本格的なタワーディフェンスだ。単純に食材を置けばいいわけではなく、敵の種類や侵攻パターンを読み、適切な串の配置と食材選択が求められる。

ローグライト要素により、毎回異なる構成で楽しめる。運が悪いと詰むこともあるが、それもまた一興。短時間で決着がつくので、サクッと楽しめるのも魅力だ。

マウスのみの簡単操作で、直感的にプレイできる点も評価したい。複雑なコマンドを覚える必要がなく、タワーディフェンス初心者でも安心だ。

ネズミとのバトルBBQ、意外にハマる

当初は「なぜ串焼きでネズミと…?」と疑問に思ったが、プレイしてみると不思議とハマってしまう。食材たちが必死に戦う姿は愛らしく、強力なビルドが完成したときの爽快感は格別だ。

価格も手頃で、ちょっとした時間つぶしには最適。変わったコンセプトのタワーディフェンスを求めているなら、一度試してみる価値はある。

結局のところ、「ひっぱるなよ」と言いながらひっぱりまくるこのゲーム。矛盾しているようで、実はそれが一番の魅力なのかもしれない。

基本情報

  • タイトル: ひっぱるなよ、串焼きマスター!(Skewer Squad)
  • 開発: Fake Owls
  • 販売: ハリソンワールド
  • 配信日: 2026年2月2日
  • 価格: 800円(Steam)
  • 言語: 日本語対応
  • プラットフォーム: PC(Steam)
  • プレイ人数: 1人
  • ジャンル: タワーディフェンス・ローグライト

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