あなただけの宇宙船で銀河を旅せよ!『The Last Starship』正式リリースで見せた”設計の自由度”という名の魔力

あなただけの宇宙船で銀河を旅せよ!『The Last Starship』正式リリースで見せた”設計の自由度”という名の魔力

更新: 2026年2月11日

正直に言うと、最初にThe Last Starshipのスクリーンショットを見たとき、「また宇宙モノか…」なんて思ってしまった。でも、そんな先入観は開始10分で粉々に砕け散った。

このゲーム、ただの宇宙ゲームじゃない。これはエンジニアとしての魂を試される、究極のシステム構築ゲームなのだ。

2月3日にIntroversion Softwareから正式リリースされた『The Last Starship』は、3年間のアーリーアクセスを経て、ついに完成版として世に送り出された。『Prison Architect』を手がけたあの伝説的スタジオの最新作とあって、期待値は天井知らずだったが、実際にプレイしてみると、その期待をさらに上回る完成度だった。

「動かない」から始まる、本物のエンジニアリング体験

The Last Starshipの真の恐ろしさ(いい意味で)は、何もかもを一から作らなければならないことだ。配管、電気系統、酸素循環システム、武器システム…すべてが現実的なロジックで動いている。

最初の宇宙船設計で、私は派手な武器をたくさん搭載した「俺の夢の戦艦」を作ろうとした。しかし現実は甘くない。電力不足でレーダーが動かず、酸素供給が追いつかず、クルーが次々と倒れていく。まるで現実のエンジニアリングプロジェクトで直面する問題そのものだった。

「なぜエンジンが動かないんだ!?」と叫びながら配線図を見直していると、冷却水のパイプを繋ぎ忘れていることが判明。そんな細かなミスが命取りになる、そんなリアリティがこのゲームの魅力だ。

海賊ハンターか、それとも宇宙のタクシー運転手か?

ゲームが始まると、あなたは自分の道を選ばなければならない。海賊を狩って賞金を稼ぐか、貨物を運んで地道に稼ぐか、はたまた小惑星を採掘して資源を集めるか。それぞれの職業に応じて、船の設計も大きく変わってくる。

私が最初に選んだのは「貨物運送業」だった。地味だが堅実、そんな選択のはずだった。しかし実際は、貨物スペースを確保するために武器を減らし、燃費を良くするためにエンジンを調整し、長距離航行に備えて居住区を拡充するなど、想像以上に複雑な設計が必要だった。

一方で、海賊ハンターとして生きる道を選んだフレンドは、「装甲こそすべて!」と言わんばかりの重武装船を設計。しかし、その結果として燃費が悪化し、修理コストが膨大になって、結局は破産寸前まで追い込まれていた。

このゲームでは、どんな道を選んでも「バランス」が重要なのだ。

Steamワークショップが生む、無限の創造性

The Last Starshipの本当の魅力は、プレイヤーコミュニティにある。Steamワークショップには既に2,200隻を超える宇宙船設計が投稿されており、その創造性には目を見張るものがある。

スタートレックのエンタープライズ号そっくりの船から、まったく見たことのないオリジナルデザインまで、プレイヤーたちの創造力は留まるところを知らない。更新21では船のサイズ制限が撤廃されたこともあり、巨大な母艦から超小型偵察艇まで、あらゆる規模の船が作られている。

特に印象的だったのは、ある日本人プレイヤーが作った「宇宙居酒屋船」だった。戦闘能力はほぼゼロだが、巨大な酒場とクルー用の娯楽施設を備えた、まさに「宇宙のオアシス」のような船だった。こんな発想、公式では絶対に出てこない。

正式版リリースで何が変わったのか?

3年間のアーリーアクセスを経た正式版では、主にUIの改善とバグ修正が行われた。一部のファンからは「もっと大きな新機能が欲しかった」という声もあるが、それは贅沢な悩みというものだろう。

実際、私がアーリーアクセス版をプレイしていた頃と比べて、ゲームの安定性は格段に向上している。以前は頻繁に発生していたドローンのスタック問題も解決され、快適にプレイできるようになった。

Steam評価は77%の「やや好評」を獲得。これは決して低い数字ではないが、Prison Architectのような圧倒的な支持を得るまでには至っていない。しかし、「このゲームにハマる人は、本当にハマる」という性質のゲームなのは間違いない。

宇宙に夢を見る、すべてのエンジニアたちへ

The Last Starshipは、確実に「人を選ぶ」ゲームだ。お手軽アクション要素を求める人には向いていない。しかし、システム設計の複雑さを楽しめる人、「なぜ動かないのか」を考えることにワクワクできる人には、これほど魅力的なゲームもないだろう。

私はこのゲームをプレイしながら、大学時代の工学実習を思い出していた。理論通りにいかない現実、想定外のトラブル、そしてついに動いたときの感動。そのすべてが、この小さな画面の中に詰まっている。

宇宙船設計という夢を、リアルなエンジニアリング体験として楽しめる。それがThe Last Starshipの真の価値なのだ。

あなたも今日から、銀河一のエンジニアを目指してみないか?

基本情報

タイトル: The Last Starship
開発: Introversion Software
販売: Introversion Software
リリース日: 2026年2月3日(正式版)
価格: ¥2,300(Steam、15%オフセール実施中 現在1,955円)
プラットフォーム: PC(Steam)
対応言語: 日本語、英語他18言語対応
プレイ人数: 1人(シングルプレイ)
ジャンル: シミュレーション、ストラテジー、基地建設

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