「小さなノームが大暴れ!」最大6人で家に忍び込む笑いあふれる協力泥棒ゲーム『どろぼうノーム』レビュー

「小さなノームが大暴れ!」最大6人で家に忍び込む笑いあふれる協力泥棒ゲーム『どろぼうノーム』レビュー

執筆: みんなのインディー編集部更新: 2026年6月19日

「友達と笑いながら遊べる協力ゲームって、もうやり尽くしたかな……」そう思っていたのだが、ある日フィンランド発のインディーゲームが目に飛び込んできた。それが『どろぼうノーム(Burglin’ Gnomes)』だ。

タバコをくわえた小さな庭用ノームになって、人間の家に侵入して家財道具を盗む……という狂気じみたコンセプト。しかし遊んでみると、これが笑いとスリルの絶妙なバランスで成立している傑作だと気づくことになった。

“ノーム長老”の命令に従え! 盗みのミッションがゲームの核心

本作の基本的な流れはシンプルだ。最大6人のノームたちが人間の家に侵入し、家財道具を盗んで「ノーム長老(High-Gnome)」の要求を満たす。ただし、家の主人はすぐさま銃を持ち出してノームたちを追いかけてくる。逃げ遅れると容赦なく撃ち殺されるという緊張感の中で、仲間たちとドタバタの強盗劇が繰り広げられる。

ノーム視点では、テーブルの上に飛び乗るだけでも一仕事だ。人間家屋のあらゆるものが巨大に見え、単なるキッチンカウンターが命懸けのよじ登りチャレンジになる。眠っている猫がいれば、それはもはや最上位の捕食者だ。このスケール感がもたらすコミカルな感覚が、本作の大きな魅力の一つだ。

ノーム長老の要求はラウンドごとにランダムに変化し、「特定のアイテムを盗んでこい」「規定数の家財を持ち帰れ」などのタスクが毎回異なる形で提示される。ラウンドが進むにつれて難易度は上昇し、家主の警戒心が増したり、危険な敵が追加されたりする。一本道にならないランダム生成要素のおかげで、何度プレイしても新鮮な緊張感を楽しめる。

物理演算が生む「台本のない笑い」

本作の最大の武器は、物理演算ベースのインタラクションシステムだ。アイテムを「Eキーを押して取得」するのではなく、実際に掴んで、引きずって、放り投げなければならない。

これが引き起こすカオスがとにかく面白い。重いトースターを運ぼうとしてノームが潰されたり、花瓶を誤ってはじき飛ばして大音響を響かせたり……狙い通りに行くことが少ないからこそ、予想外の展開が次々と生まれる。

仲間と分担作業をしながら「囮役が家主を引き付けている間に荷物係が脱出する」といった連携プレイが理想だが、物理演算のいたずらで計画が崩壊するのもまた醍醐味。友人と遊ぶなら必ず「あの時やばかったよな」という語り草になる瞬間が生まれるはずだ。

ただ盗むだけじゃない! クラフト&アップグレードで作戦を強化

盗んだアイテムはただ売るだけでなく、クラフト素材としてノームの拠点強化に使うことができる。装備品の製作、家具の設置、拠点のアップグレードなど、サバイバルクラフトゲームさながらの要素が盛り込まれている。

また、ノームには各種ガジェットが用意されており、より効率的な盗みを実行するための道具を揃えていく楽しさがある。ただ笑って遊ぶだけでなく、着実に強くなっていく達成感もあるのだ。

倒された仲間を復活させるシステムも存在するが、その復活は保証されていない。チームワークと素早い判断が生死を分けるシーンも多く、脱出系ゲームが持つ緊張感もしっかり備えている。

開発者Fobriの「ひとりで作り上げた情熱」

本作の開発者はフィンランド在住のインディー開発者「Fobri」という1人の人物だ。初の商業リリースとなる本作は、Lethal Companyをきっかけに着想を得たと語っている。

「プレイヤーに奇妙な目標と満たすべきファンタジーを与えて、色々な面白いインタラクションを加えれば、新興コンテンツが生まれるゲームができる……と気づいた」とFobriは話す。そこからLethal Companyより「自由でオープンワールド的な」体験を目指した結果、生まれたのが本作だ。

2026年2月のSteam Next Festではデモのピーク同時接続が15,000人を超えるほどの反響を集め、満を持して2026年6月10日に正式リリースとなった。Steamレビューは現在「非常に好評(84%、約1,800件)」を記録している。

ソロでも楽しいが、友人と遊んで真価を発揮

本作はソロプレイにも対応しているが、正直なところ友人と遊んでこそ真の価値を発揮するゲームだ。ボイスチャットを使いながら近接型の恐怖と笑いをリアルタイムで共有できる体験は、他のゲームではなかなか味わえない。

1〜6人まで遊べる柔軟な人数設定、日本語対応(インターフェース・字幕)、そして1,000円台という手頃な価格設定も嬉しい点だ。友人グループに「これ一緒にやろうよ」と気軽に勧められる、間口の広い協力ゲームである。

「Lethal Company」や「Content Warning」のような”友達と盛り上がれる系”ゲームが好きな方には強くオススメしたい。プレイするたびに新しい笑い話が生まれる、価格以上の体験が待っている。

基本情報

開発: Fobri
販売: Fobri
リリース日: 2026年6月10日
価格: 1,200円
プラットフォーム: PC(Steam)/ Steam Deck(一部機能制限あり)
プレイ人数: 1〜6人(オンライン協力)
言語: 日本語対応(インターフェース・字幕)他全15言語
ジャンル: 協力アクション / 物理演算 / ハイスト / ステルス / クラフト
Steam評価: 非常に好評(84% – 約1,800件のレビュー)

購入リンク

Steam: https://store.steampowered.com/app/3844970/

公式リンク

X (Twitter): https://x.com/itsfobri(開発者アカウント)
Discord: https://discord.gg/rbeW4bpsqY?proof=7825dc12d6cb095f

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