仲間と深淵へ!まったり採掘が止まらない協力プレイ専用穴掘りゲーム『Keep Digging』

更新: 2025年9月17日
仲間と深淵へ!まったり採掘が止まらない協力プレイ専用穴掘りゲーム『Keep Digging』

掘って掘って、ブラジルまで掘りまくれ!

「ちょっと掘ってみるか」のつもりでフレンドと始めた『Keep Digging』。気がつくと4時間が経過しており、地下500メートルを突破していた。「あと少しで次の層に到達しそう」「レアな鉱石が出た!」「今度はあの隠し部屋を探索しよう」と、終わりの見えない採掘作業に没頭してしまう。

2025年9月11日にSteamで正式リリースされた『Keep Digging』は、最大8人で協力して地下1000メートルを目指す穴掘りゲームだ。開発は埼玉を拠点とするワイルドドッグ。シンプルな操作と戦闘要素のないピースフルな世界観で、純粋に採掘の楽しさに集中できる作品となっている。

シンプル操作で奥深い採掘体験

『Keep Digging』の魅力は、何と言ってもそのシンプルさにある。基本的な操作は「掘る」「鉱石を集める」「装備を強化する」の3ステップのみ。複雑な戦闘システムやパズル要素は一切なく、プレイヤーはひたすら地下世界を掘り進めることに集中できる。

ゲームを始めると、半裸の逞しい男たちがショベルを手に地面を掘る姿が目に入る。一見すると奇妙な光景だが、この素朴でユーモラスな見た目こそが本作の親しみやすさを表現している。操作に迷うことはほとんどなく、誰でもすぐに採掘作業を始められる設計だ。

地下世界は全10層に分かれており、各層にはそれぞれ異なるバイオーム、ダンジョン、隠し財宝が存在する。序盤では石炭や鉄といった基本的な鉱石しか採掘できないが、深く掘り進むにつれて金、ダイヤモンド、さらには古代技術といったレアなアイテムが手に入るようになる。

協力プレイこそが真価を発揮

本作の最大の特徴は、最大8人でのオンライン協力プレイに対応している点だ。一人でもプレイできるが、複数人で役割分担をすることで採掘効率が劇的に向上する。

筆者がフレンド3人と遊んだ際は、一人がメイン坑道を掘り進める「掘削担当」、二人が鉱石を回収して地上に運ぶ「運搬担当」、そして筆者は隠し部屋や宝物を探す「探索担当」という分担で進めた。この役割分担により、ソロプレイ時の2倍以上のスピードで深層に到達することができた。

特に印象的だったのは、深度400メートル付近で発見した巨大な地下神殿での出来事だ。複雑な構造の建物内部を4人で手分けして探索し、それぞれが見つけた古代技術やレア鉱石を共有する瞬間は、まさに協力プレイならではの醍醐味を感じられた。

「こっちにダイナマイトが必要!」「ワイヤーロープを持ってきて!」といった連携プレイは、ボイスチャットがなくても十分に楽しめる。プレイヤー同士の自然なコミュニケーションが生まれる設計は秀逸だ。

装備強化でさらなる深淵へ

採掘した鉱石や財宝は地上で売却し、その資金で装備をアップグレードしていく。強化できる装備は多岐にわたり、ショベルやピッケルといった基本道具から、ダイナマイト、ワイヤーロープ、バッテリー、さらにはNPCの雇用まで可能だ。

特にユニークなのは、放置中でも採掘を続けてくれるNPCコンパニオンシステムだ。これらのAI採掘者に装備を渡すことで、プレイヤーがオフラインの間も自動的に資源を集めてくれる。朝起きてゲームを確認すると、思わぬ量の鉱石が集まっている喜びは格別だ。

装備のアップグレードは最大レベル20まで可能で、レベルが上がるにつれて採掘効率が向上し、より深い層へのアクセスが可能になる。バックパックの容量拡張、移動速度の向上、ライトの照射範囲拡大など、地下探索をより快適にする要素が多数用意されている。

思わず時を忘れる中毒性

『Keep Digging』の最大の魅力は、その中毒性の高さにある。「あと少しで次の層に到達できそう」「今度こそあの巨大な鉱脈を見つけたい」という気持ちが、プレイヤーを画面に釘付けにする。

シンプルな「掘る→売る→強化する→掘る」のループは一見単調に思えるが、新しい層での発見、レアアイテムの出現、仲間との協力といった要素が絶妙に組み合わさり、飽きることのない体験を提供している。

ゲームの進行に関しても、ストレスを感じさせない設計が光る。セーブは自動で行われ、マルチプレイの同期も安定している。2025年9月13日のアップデートでさらに安定性が向上し、8人での同時プレイでも問題なく楽しめるようになった。

国産インディーゲームの新星

価格は通常550円(税込)で、現在リリース記念セールにより495円で購入できる。この価格でこれだけのボリュームと完成度を提供している点は驚異的だ。

開発元のワイルドドッグは、25歳のソフトウェアエンジニア中條博斗氏が2024年10月に設立した2人チームのスタジオ。『Keep Digging』は同チームの初作品だが、その完成度の高さと独自性は今後の活動に大いに期待が持てる。

リリース後のSNS累計インプレッションは1,000万を超え、Steamウィッシュリストは67,000件を突破するなど、大きな話題を呼んでいる。これらの数字は、本作の魅力が多くのプレイヤーに響いていることを物語っている。

まとめ:仲間と共に深淵を目指そう

『Keep Digging』は、シンプルながら奥深い採掘体験を提供する優れた協力プレイゲームだ。戦闘やストレス要素を排除し、純粋に探索と発見の喜びに焦点を当てた設計は、多忙な現代人にとって理想的なリラックスゲームと言えるだろう。

一人でのんびり掘り進めるもよし、仲間と協力して効率的に深層を目指すもよし。プレイスタイルを選ばない懐の深さも魅力の一つだ。

「作業ゲーム」と侮るなかれ。一度プレイを始めれば、きっとあなたも深淵の魅力に取り憑かれるはずだ。フレンドを誘って、未知の地下世界への冒険に出かけてみてはいかがだろうか。

基本情報

  • タイトル: Keep Digging / キープディギング
  • 開発・販売: Wild Dog(ワイルドドッグ)
  • 配信日: 2025年9月11日
  • プラットフォーム: Steam(Windows)
  • 価格: 550円(税込)※現在495円のセール中
  • プレイ人数: 1-8人(協力プレイ対応)
  • 言語: 日本語対応(機械翻訳レベル)
  • ジャンル: 採掘・探索・協力プレイ
  • steam購入リンク https://store.steampowered.com/app/3585800/Keep_Digging/

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