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1人1パドル、周りは溶岩。友情が試される協力ボート漕ぎ『パドルパドルパドる』は、叫んで笑える最高の"友情破壊装置"

文・みんなのインディー編集部·2026.07.08·パドルパドルパドる
1人1パドル、周りは溶岩。友情が試される協力ボート漕ぎ『パドルパドルパドる』は、叫んで笑える最高の"友情破壊装置"

「きっと落ちます。おそらく叫びます。泣くこともあるかもしれません。健闘を祈ります。」

ストアページにこう書かれたゲームを、笑って見過ごせるだろうか。『パドルパドルパドる』は、Zoroarts が開発し Assemble Entertainment がパブリッシングを手がける、協力ボート漕ぎアクションだ。2025年7月の発売以来、にじさんじやホロライブの配信でも軒並み取り上げられ、Steamでは「非常に好評」87%を獲得。定価499円という驚きの安さもあって、じわじわと“友情破壊ゲー”の定番になりつつある。

その理不尽さは、想像の斜め上をいっていた。

「1人1パドル」——この一点が、すべてを地獄にする

本作のルールは、恐ろしくシンプルだ。ボートを漕いで、ゴールを目指す。ただそれだけ。だが、その“漕ぎ方”に本作最大の悪意が宿っている。

プレイヤーは、左右のパドルを片方ずつしか操作しない。 ソロなら両手で左右を別々に、2人協力なら1人が右、もう1人が左を担当する。つまり、まっすぐ進むだけでも左右の力加減と息をぴったり合わせなければならず、少しでもズレれば、ボートはその場でくるくると虚しく回転する。

思い通りに進まないもどかしさは、2人プレイでこそ本領を発揮する。「もっと強く!」「そっちが漕ぎすぎ!」——気づけば隣の相方と本気で言い合っている。この、うまくいかないからこそ生まれる爆笑と小競り合いこそが、本作の心臓部だ。まさに、遊ぶだけで友情が試される装置である。

溶岩、斧、悪意ある坂。理不尽で笑えるコース設計

進む道もまた、プレイヤーを容赦なく突き落としにかかる。

穏やかな川下りかと思えば、コースはやがて溶岩だらけの洞窟へ。振り子のように振り回される斧、妙な向きに吹く風、絶妙に嫌らしい傾斜、そして無数のジャンプ地点。少しでも操作を誤れば、ボートは溶岩へ真っ逆さま。画面上部に並ぶチェックポイントを、悲鳴を上げながら一つずつ越えていくことになる。

理不尽なのに、なぜか何度も挑戦したくなる。「今のは惜しかった!」「次こそ絶対いける!」という気持ちが、指を止めさせてくれない。『Getting Over It』や『Pico Park』に通じる、“イライラと中毒性が背中合わせ”のあの感覚が、しっかり効いている。

タイムを競うレースモードと、バカバカしい乗り物たち

本作にはタイムアタック的なレースモードも用意されており、オンラインランキングでほかのプレイヤーとスコアを競える。「クリアする」から「より速くクリアする」へ——やり込むほどに、コースの最適ルートを探る奥深さが見えてくる。

そして忘れてはいけないのが、とにかくバカバカしい乗り物とコスチュームだ。普通のカヌーはもちろん、ホットドッグ型のボート、サメ、コウモリ……見た目で笑わせにくる乗り物が満載で、ハンバーガーの帽子をかぶって溶岩に落ちる様は、悲壮感すら可笑しい。

この“真剣にバカをやる”姿勢が、理不尽な難易度をただの苦行で終わらせず、パーティーゲームとしての愛嬌に変えている。

気になる点も正直に

爆笑必至の一本だが、割り切っておきたい点もある。

まず、難易度は本気で理不尽だ。操作はピーキーで、思い通りに動かせるまでには相応の慣れがいる。この「うまくいかなさ」を笑いに変えられる人にはたまらないが、ストレスと感じる人には純粋に苦痛になりかねない。人を選ぶゲームであることは間違いない。

また、本作は協力プレイでこそ真価を発揮する。ソロでも遊べるが、左右のパドルを一人で捌く体験はかなりストイックで、下手をすると孤独な苦行になりがちだ。相方(できれば声を出し合える相手)がいてこそ、このゲームの面白さは何倍にも跳ね上がる。

なお、発売後には『Only Up』や『Chained Together』に着想を得た高難度縦マップDLC**「Up Up Up」** も配信されており、さらなる地獄を求める猛者にはこちらも待っている。

ワンコイン以下で買える、最高の“friendship ender”

『パドルパドルパドる』は、「1人1パドル」というワンアイデアだけで、笑いと叫びと小競り合いを無限に生み出す、コスパ最強のパーティーゲームだ。技術的に凝った作品ではないが、友達や恋人と画面の前で大騒ぎするための装置としては、これ以上ないほどよくできている。

定価499円(記事執筆時点で40%オフの299円)。日本語にも対応しており、Remote Play Together にも対応しているので、離れた友人とも一緒に叫べる。次の通話飲みやオフ会のネタに、この安さで手に入る“友情破壊装置”を、ぜひ一台用意してみてはいかがだろうか。健闘を祈る。


基本情報

開発: Zoroarts

販売: Assemble Entertainment

リリース日: 2025年7月25日

価格: 499円(記事執筆時点で40%オフ・299円のセール表示あり)

プラットフォーム: PC(Windows)

プレイ人数: 1〜2人(ローカル / オンライン協力、Remote Play Together対応)

言語: 日本語・英語ほか多言語対応

ジャンル: パーティー、協力アクション、レース、カジュアル

Steam評価: 非常に好評(87% – 1,634件のレビュー)


購入リンク

Steam: https://store.steampowered.com/app/3570070/

Game Data
タイトル
パドルパドルパドる
開発
Zoroarts
ジャンル
カジュアル / パーティー / 協力プレイ / レース / アクション
対応
PC (Windows)
難易度
初心者向け
Steam評価
非常に好評(87% – 1,634件)

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