1分間の色彩バトルが熱すぎる!『QUADRICOLOR: Ultra Sentai Color Ranger』は戦隊モノ×アリーナシューターの革命作

更新: 2025年10月15日
1分間の色彩バトルが熱すぎる!『QUADRICOLOR: Ultra Sentai Color Ranger』は戦隊モノ×アリーナシューターの革命作

「戦隊モノゲーム」、いいかも…!

Steamで100%という驚異的な高評価を誇る『QUADRICOLOR: Ultra Sentai Color Ranger』。カラフルな戦隊ヒーローたちが色を塗り合う2Dアリーナシューターという、一見すると子ども向けのような設定に最初は半信半疑だった。しかしプレイしてみると、その奥深さと中毒性に完全にハマってしまった。

1分間のラウンド制、最大4人対戦、そして「色」を武器にした独特なゲームシステム。正直なところ、こんなにも熱くなれる対戦ゲームに出会えるとは思っていなかった。

本作は、フランスの開発スタジオQuadri Teamが手掛ける早期アクセスタイトルで、2024年10月に配信開始。現在もアップデートが継続中で、毎月新しいトーナメントやコンテンツが追加されている。Steam Deckでの動作も確認されており、いつでもどこでも熱いバトルが楽しめるのも魅力だ。

「色」を塗り合う…それだけなのに止まらない!

『QUADRICOLOR』の基本ルールは実にシンプル。プレイヤーは赤・青・黄・緑のいずれかのカラーレンジャーとなり、フィールド上の「Qi-Cell(気セル)」に自分の色を塗っていく。制限時間1分が終了した時点で、もっとも多くのセルを自分の色で染めたプレイヤー(またはチーム)が勝利するというものだ。

「なんだ、陣取りゲームか」と思うなかれ。この単純なルールが、恐ろしいまでの駆け引きと戦略性を生み出している。

まず武器となるのが「Qi-Bullet(気弾)」。これを撃つことで、セルに色を塗ることができる。しかし弾には限りがあり、撃ち尽くすとリロードが必要になる。このリロード中が最大の隙となるため、いつ攻めていつ守るかの判断が勝敗を分ける。

さらに「Qi-Shield(気シールド)」というガード機能があり、これを使えば相手の気弾を跳ね返すことができる。タイミングよく跳ね返せば、相手の攻撃をそのまま反撃に転じることも可能だ。格闘ゲームの読み合いにも似た緊張感が、たった1分間に凝縮されている。

ジャンプとダッシュを使いこなせ!立ち回りがすべて

本作の操作系は、移動、ジャンプ、ダッシュ、気弾、シールドというシンプルな構成。しかしこのシンプルさこそが、プレイヤースキルの差を如実に反映させる要因となっている。

特に重要なのがジャンプとダッシュの使い分けだ。フィールドには高低差があり、高い位置から攻撃すれば有利に戦える。ダッシュは素早い移動に使えるが、使用後は一瞬の硬直が発生するため、タイミングを誤ると逆に狙われてしまう。

プレイ当初は、ただ闇雲に気弾を撃ちまくっていた。しかし何度も負けるうちに、「攻めるべき瞬間」と「引くべき瞬間」が見えてくるようになった。相手のリロードタイミングを読み、一気に畳みかける。逆に自分がリロード中なら、ダッシュで距離を取りつつシールドで時間を稼ぐ。

こうした立ち回りが身についてくると、1分間という短い時間が驚くほど濃密に感じられるようになる。1試合が終わるたびに「もう1回!」とつい連戦してしまうのは、この中毒性ゆえだろう。

パワーアップが戦況を一変させる!

フィールド上には定期的にパワーアップアイテムが出現する。爆発を起こすもの、相手を凍結させるもの、広範囲に一気に色を塗れるものなど、その種類は多彩だ。

これらのパワーアップを取得できれば一気に形勢逆転も可能だが、当然ながら相手も同じことを考えている。パワーアップの出現位置を巡る争奪戦は、まさに1分間のドラマそのもの。劣勢から一発逆転を狙うスリル、圧倒的優勢から油断して逆転されてしまう悔しさ。短時間ながら、感情の起伏が激しすぎて心臓に悪い。

さらに36種類ものアリーナが用意されており、それぞれに異なるギミックが配置されている。バンパーで跳ね飛ばされたり、テレポーターでワープしたり、障害物に阻まれたり。同じルールでも、アリーナが変わればまったく違う戦略が求められるのだ。

ストーリーモードで練習、オンラインで本番!

本作には複数のゲームモードが用意されている。まず初心者にオススメなのが「戦隊スクール」。基本操作を学べるチュートリアルで、ここで気弾の撃ち方、シールドの使い方、ジャンプやダッシュのコツを一通り習得できる。

次に挑戦したいのが「ストーリーモード」。地球の色彩バランスを崩そうとする悪の組織グレイアスとその部下たちを倒す、完全オリジナルストーリーが展開される。ローカル2人協力プレイにも対応しているので、友達や家族と一緒に楽しめるのも嬉しい。

そして本作の真髄といえるのが「オンライン対戦」だ。カジュアルマッチで気軽に楽しむもよし、ランクマッチでガチンコ勝負に挑むもよし。自分のスキルに応じて「Color-Qiレベル」が上がっていき、最終的には「ウルトラカラーレンジャー級」を目指すことになる。

特に注目なのが月次開催の「タイムアタックトーナメント」。毎月4つの専用ステージが用意され、いかに速くゴールに到達できるかを競う。他プレイヤーのリプレイを見て研究し、自分のテクニックを磨いていく。この競技性の高さは、まさにeスポーツそのものだ。

90年代アニメ風のビジュアルが最高にクール

本作のもう一つの魅力が、手描き風のビジュアルだ。90年代の日本アニメを彷彿とさせるキャラクターデザインは、どこか懐かしくも新鮮。カラフルな色使いと相まって、プレイしているだけで気分が高揚してくる。

戦隊モノ特有の「名乗り」演出もしっかり再現されており、バトル開始時には各レンジャーがポーズを決める。こうした細かい演出が、戦隊ヒーローとしての没入感を高めてくれる。

さらにリプレイ機能も充実しており、自分のベストプレイを何度でも見返すことができる。ライバルのプレイを研究したり、自分のミスを振り返ったり。上達への道のりをサポートしてくれる機能が揃っているのだ。

短時間で遊べる、でも止められない

『QUADRICOLOR』最大の美点は、1試合がたった1分間という手軽さだ。ちょっとした空き時間にサッと1試合、気分転換に数試合連続で…といった遊び方ができる。それでいて、プレイヤースキルの向上を実感できる深さも兼ね備えている。

最初は「なんだこの子ども向けっぽいゲーム」と侮っていた。しかし気がつけば、毎日のようにランクマッチに挑み、月次トーナメントのランキングを気にするようになっていた。シンプルなルールだからこそ、プレイヤー同士の実力差がはっきり出る。そして上達を実感できるからこそ、もっと強くなりたいと思わせてくれる。

対戦ゲームが好きな方、戦隊モノに懐かしさを感じる方、そして何より「短時間で熱くなれるゲーム」を探している方にオススメしたい。カウチ協力プレイで友達とワイワイ楽しむもよし、オンラインでガチ勝負するもよし。『QUADRICOLOR: Ultra Sentai Color Ranger』は、あなたを1分間の色彩バトルの虜にすること間違いなしだ。

基本情報

ゲーム名: QUADRICOLOR: Ultra Sentai Color Ranger
開発: Quadri Team
パブリッシャー: Quadri Team
プラットフォーム: PC (Steam)
プレイ時間: 1試合1分間(プレイスタイルによって総プレイ時間は大きく変動)
難易度: 初心者〜上級者(スキルベースのバランス設計)
Steam評価: 非常に好評 (100%)
リリース日: 2024年10月22日(早期アクセス版) / 2025年10月9日(正式版)
価格: 通常価格 920円(※セール時は割引あり)
日本語対応: あり

購入リンク

公式リンク

他の最新記事を見る

カードで問う、声なき探偵の物語。『CARIMARA: Beneath the forlorn limbs』は不気味だけど、どこか優しい

カードで問う、声なき探偵の物語。『CARIMARA: Beneath the forlorn limbs』は不気味だけど、どこか優しい

Steamストアを眺めていたとき、1枚のビジュアルに目が釘付けになった。これは… カード…? 薄暗い森の中、古びた小屋。そして「カードで会話する」という一風変わった文字面。 CRITICAL RE

ChatGPTが容疑者を演じる『ドキドキAI尋問ゲーム 完全版』。7回の尋問で冤罪を押し付ける……のか、それとも?

ChatGPTが容疑者を演じる『ドキドキAI尋問ゲーム 完全版』。7回の尋問で冤罪を押し付ける……のか、それとも?

“AIに尋問”…? そんなことが可能なのか? Steamのストアページで初めて見たとき、正直困惑した。『ドキドキAI尋問ゲーム 完全版』……タイトルだけで十分インパクトがあるのに、「C