
無料でここまで遊べるの?というのが第一印象だった
Steamで90%以上好評価という圧倒的な評価を獲得している『Stellar Witch』をプレイしてみた。見下ろし型のドット絵グラフィックに、星座をテーマにした魔女が主人公という設定。一見するとよくあるインディーゲームかと思いきや、実際にプレイしてみるとその奥深いゲームシステムに完全にハマってしまった。
しかも本作、基本プレイ無料。最初は「無料ゲームだしそれなりかな」と期待値を下げていたのだが、その予想を完全に裏切る面白さだった。
星座配置とドッジアクションの絶妙な融合
『Stellar Witch』の魅力は、なんといってもユニークなゲームシステムにある。プレイヤーは星の魔女となり、グリッド状のフィールドで敵の攻撃を回避しながら戦っていくのだが、ここで重要になってくるのが「星座配置」だ。

戦闘中にドロップする星座タイルを戦略的に配置することで、魔女の能力が劇的に変化する。隣接するタイル同士でシナジー効果が発生し、配置の仕方次第で全く異なる戦略が楽しめるのだ。
例えば、攻撃力を上げる星座と射程距離を伸ばす星座を隣接配置すれば、遠距離から強力な攻撃を繰り出せるようになる。防御重視の星座を中央に配置して周囲を攻撃系で固めれば、堅実に戦いながらも反撃力も確保できる。
このインベントリ管理要素が、単調になりがちなドッジアクションゲームに戦略性の深みを与えている。毎回異なる星座タイルが出現するため、その場その場での最適解を考える楽しみがあるのだ。
5段階のレアリティシステムが生み出す収集欲
星座タイルにはコモン、レア、エピック、レジェンダリー、ミシカルという5段階のレアリティが設定されている。上位レアリティほど強力な効果を持つのはもちろんだが、見た目も華やかになっていく。

特にミシカルレアリティの星座タイルは、配置するだけでフィールド全体がキラキラと輝いて気分が上がる。こういった演出面でのこだわりも、無料ゲームとは思えないクオリティの高さを感じさせる。
ミシカルタイルを手に入れた時の興奮は、まさにガチャゲーでSSRを引いた時のような感覚。ただし、本作は基本無料でもガチャ要素は一切なく、すべて実力とやり込みで手に入れられるのが素晴らしい。
回避パターンを読む爽快感
ゲームの基本は、グリッド状のフィールドで敵の攻撃パターンを読み、安全な場所に移動し続けること。最初はシンプルな直線攻撃から始まるが、ステージが進むにつれて複雑な攻撃パターンが登場する。

敵の攻撃は事前に予告表示されるため、反射神経よりも先読み能力が重要になってくる。「次はここに攻撃が来るから、あそこに移動して…」と数手先まで考えながら動くパズル的な面白さがある。
慣れてくると、ギリギリまで攻撃を受けないポジションで攻撃を続け、最後の瞬間にスッと回避するような立ち回りができるようになる。この時の気持ちよさは格別だ。
無料とは思えないボリュームと完成度
正直なところ、基本無料のゲームにはどこか「課金誘導があるのでは」という先入観があった。しかし『Stellar Witch』は、その心配が杞憂だったことを証明してくれる。
現状でも十分に楽しめるボリュームがあり、定期的なアップデートでコンテンツも追加されている。開発者の「まずは多くの人に遊んでもらいたい」という想いが伝わってくる作りだ。

Steam上での100%好評価という数字も納得の完成度。無料だからといって手を抜いているところが一切見当たらない。
星座システムの奥深さに驚嘆
プレイを重ねるうちに気づいたのは、星座配置の奥深さだ。同じタイルでも配置する場所や組み合わせ次第で、全く異なる効果を発揮する。
隣接効果を意識した配置はもちろん、特定の形に配置することで発動する隠しボーナスなども存在する。この「配置最適化」の要素だけで、何時間でも悩んでしまえるほどだ。
また、ゲームが進むにつれて解放される新しい星座タイルが、それまでの戦略を根本から変えてしまうこともある。常に新しい発見があるため、飽きることがない。
リプレイ性の高さも魅力
本作はローグライク要素も含んでおり、毎回異なる星座タイルの組み合わせが楽しめる。同じステージでも、今回は攻撃特化で行くか、防御重視で行くか、バランス型で行くかによって全く異なる体験になる。

「今度はあの星座タイルが出たらこういう戦略を試してみよう」といった楽しみ方ができるのも、本作の大きな魅力だ。
基本情報
ゲーム名: Stellar Witch
開発: Jungle Game Lab
販売: Steam
配信日: 2025年7月25日
定価: 基本プレイ無料
言語: 日本語対応
ジャンル: グリッド型ドッジアクション・ローグライク
プレイ人数: 1人
購入リンク:Steam