
League of Legends、Overwatch、VALORANT元開発陣が本気で作った”ジャンル破壊”ゲームがついに完成形へ
2025年7月に正式リリースされた基本無料のオンライン対戦ゲーム『SUPERVIVE』。開発元のTheorycraft Gamesは、『League of Legends』『Overwatch』『VALORANT』といった世界的ヒット作の元開発陣が集結したドリームチーム。そして彼らが生み出したのは、これまでになかった”3つのジャンル融合”という野心的な挑戦だった。
MOBAとバトルロイヤル、そしてヒーローシューター──この組み合わせを聞いた時、多くの人は「複雑すぎるのでは?」と感じるかもしれない。実際、筆者も最初はそう思った。しかし、実際にプレイしてみると……これが予想を遥かに超える完成度だったのである。
豪華声優陣による日本語ボイスで一気に親しみやすく!

本作の日本展開で特筆すべきは、2025年4月に実装された完全日本語対応だ。単なるテキスト翻訳にとどまらず、全19体のハンターと全ゲーム内アナウンスに日本語ボイスが実装されている。
起用されたのは豊口めぐみ、井上和彦、竹内順子、安元洋貴といった超豪華声優陣。『NIKKE』や各種アニメで活躍する実力派ばかりで、キャラクターへの没入感は段違いだ。特に戦闘中のスキル発動時のボイスは爽快感を大幅に押し上げており、「日本のプレイヤーのことを本気で考えてくれている」という開発側の熱意が伝わってくる。
ネクソンが日本でのパブリッシングを担当していることもあり、ローカライズの品質は非常に高い。UIも完全に日本語化されており、海外ゲーム特有の”翻訳の違和感”は皆無だ。
3つのジャンルが生み出す”今までにない”ゲーム体験

『SUPERVIVE』の最大の魅力は、なんといってもその独創的なゲームプレイだ。
MOBA要素では、19体の個性豊かなハンターから1体を選択。メカスーツを着た海賊、火炎放射器を操るキツネ、稲妻を駆使するアンダーグラウンド・スター、そして孫悟空など、それぞれがパッシブ+4つのアクティブスキルと専用武器を持つ。チーム内での重複選択は不可能なため、役割分担と戦略性が重要になる。
バトルロイヤル要素では、最大40人がマップに降り立ち、トリオ(3人チーム)で最後まで生き残ることを目指す。ただし、従来のバトロワと決定的に違うのは、ここに空中戦システムが加わることだ。
ジャンプとグライダー滑空を駆使した3次元的な移動は、まさに革新的。高所からの奇襲、空中での追撃戦、そして地上と空中を使い分けた立体的な戦術……これまでのバトロワにはなかった”Z軸”の概念が、戦略の幅を無限に広げている。

ヒーローシューター要素では、トップダウン視点でありながら、マウスカーソルによる精密なエイミングが求められる。各ハンターの武器やスキルは派手で爽快感があり、当たった時の手応えは病みつきになるレベルだ。
Steam評価87%の高評価! でも1.0で大きな変化が…

早期アクセス時代の『SUPERVIVE』は、Steam評価で18,954件中87%が好評という圧倒的な支持を集めていた。プレイヤーたちが口を揃えて語ったのは「面白い要素だけを抜き出して組み合わせた」完成度の高さだった。
しかし、2025年7月の正式リリース(バージョン1.0)では大幅なシステム変更が実施された。新しいArmoryシステム、TTK(Time to Kill)の調整、メタプログレッション要素の追加など、ゲームの根幹に関わる部分が刷新されている。
この変更により、最近の評価は賛否両論(55%好評)に転じており、コミュニティでは活発な議論が続いている。「以前の方が良かった」という声もあれば、「長期的にはこの方向性は正しい」という意見もあり、まさに過渡期の状況だ。
1万時間プレイしても飽きない設計思想

開発チームが掲げる目標は「1万時間プレイしても飽きないゲーム」。これは単なる大言壮語ではない。
19体のハンターは今後も継続的に追加予定で、既に悟空やエヴァ、カーバインといった新ハンターが実装されている。それぞれが独自の戦闘スタイルを持ち、ビルドの組み合わせは文字通り無限大だ。
また、課金によるゲームバランスへの影響は完全に排除されている。スキンやコスメティック要素での収益化に留めることで、「公平な勝負」を徹底的に追求している点も評価が高い。
トリオバトルロイヤルのほか、4vs4のアリーナモードも搭載。短時間で決着がつくアリーナは「ちょっとだけプレイしたい」時にも最適で、プレイスタイルを選ばない設計になっている。
プロシーンも視野に入れたeスポーツ対応

『SUPERVIVE』は競技シーンでの展開も視野に入れて設計されている。ランク戦はもちろん、カスタムロビー機能により大会運営も可能だ。
League of Legends、Overwatch、VALORANTの元開発陣ならではの”eスポーツ適性”への理解は深く、観戦時の分かりやすさや戦術の奥深さは申し分ない。Twitchでの配信人気も高く、既に多くのストリーマーが注目している。
現在の同接ピークは約8万人を記録しており、正式リリース直後としては上々のスタートを切っている。今後のアップデートやプロシーンの展開次第では、さらなる飛躍も期待できるだろう。
基本情報
タイトル: SUPERVIVE
ジャンル: MOBA×バトルロイヤル×ヒーローシューター
開発元: Theorycraft Games
パブリッシャー: Theorycraft Games / NetEase Games(海外)/ ネクソン(日本・韓国)
プラットフォーム: PC(Steam)
価格: 基本プレイ無料
プレイ人数: 1〜40人(モードによる)
日本語対応: 完全対応(UI・ボイス含む)
リリース日: 2025年7月23日(正式版)
主な機能:
- トリオバトルロイヤル(3人チーム)
- 4vs4アリーナモード
- ランク戦システム
- カスタムロビー
- 19体以上のユニークハンター
- 空中戦システム(ジャンプ・グライダー)
- 完全日本語ボイス(豪華声優陣)
Steam: https://store.steampowered.com/app/1283700/SUPERVIVE/
公式サイト: https://www.playsupervive.com/ja-jp
公式X: @SUPERVIVE_JP