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Review / レビュー

レゴブロックとVampire Survivorsが合体したら?『TerraTech Legion』が証明する「組み合わせの天才」

文・みんなのインディー編集部·2026.05.19·TerraTech Legion
レゴブロックとVampire Survivorsが合体したら?『TerraTech Legion』が証明する「組み合わせの天才」

「またバレット・ヘブン系か……」。正直、最初にスクリーンショットを見たとき、そう思ってしまった。Vampire Survivorsの大ヒット以来、雨後の筍のように湧いて出るサバイバー系ゲームの群れ。どれも「俺たちのVampire Survivors」を名乗り、どれも似たような体験を提供してくる。

しかし、『TerraTech Legion』はそんな筆者の偏見を180度ひっくり返してくれた。「自分でビークルを組み立てながら戦う」——たったこれだけの一点で、本作はサバイバー系ゲームの中で圧倒的に異質な存在になっている。

ブロックを積んで、走って、ぶっ壊す

本作の基本ルールはシンプルだ。広大なマップに放り込まれたプレイヤーは、自分のビークル「テック」を操って押し寄せる無数のロボット軍団「レギオン」を迎え撃つ。敵を倒すと経験値のかけらが落ち、それを集めてレベルアップするとランダムなアップグレード候補が3つ提示される。ここまではVampire Survivorsとまったく同じ流れだ。

違うのは、そのアップグレードが「ブロック」として物理的にビークルに取り付けられるという点だ。武器ターレット、ホイール、ブースター、プラウ(ブルドーザーの刃のようなもの)——選んだブロックをテックの好きな場所にくっつけ、形を変えながら戦い続ける。ゲーム開始時は貧相な骨格だったビークルが、ランごとに増殖を重ねてとんでもない鉄の怪物へと成長していく。

「どこに付けるか」が戦略になる

単純にブロックを積み上げるだけなら「見た目の変化」で終わっただろう。しかし本作には物理演算が絡んでいる。重量バランスが崩れれば操作性が悪化し、ホイールの配置によって加速と旋回が変わり、武器の向きは射角に直結する。

たとえば前面にプラウを集中させれば、高速で敵の群れに突進してごっそりなぎ倒す「ラム特化型」が完成する。サイドに多連装ターレットを並べれば、横を向けながら弾幕を張る移動砲台になる。ブースターを積み重ねた高速型は脆いが、敵が追いつけないほど素早い。200種類以上のブロックが用意されており、毎回のランで試してみたい構成が無限に湧いてくる。

「あの武器をここに置いたらどうなるだろう?」——その問いを考え始めると、気づけば1時間が消えている。

4人の英雄と4つの惑星

本作のランはおよそ30分で1サイクル。その短さが中毒性に拍車をかける。プレイヤーはMikela、Sam、Jean Pierre、4人目と個性の異なる英雄から1人を選ぶ。それぞれ初期テックの形状が異なり、得意な戦闘スタイルも変わってくる(ちなみにSamの三輪テックは評判がすこぶる悪い)。

舞台となる惑星は4つ。砂漠地帯のダストボウルから始まり、難易度と環境の危険度が増していく。各惑星にはレギオンの拠点が点在しており、これを制圧するとバフや追加パーツが手に入る。惑星ごとの終盤には強大なボスが待ち構えており、これを倒すことがランのクリア条件だ。

ランが終わると獲得した経験値で永続スキルツリーを強化できる。死んでも少しずつ強くなる、ローグライト的な成長ループが確かに機能している。

あのPC Gamerも唸った

海外メディアの評価は上々だ。PC GamerはTerraTech Legionを「自分だけの致命的なレゴカーをVampire Survivorsに放り込んだようなゲーム」と評し、TheSixthAxisは「とんでもなく楽しい」と絶賛。Metacriticのメタスコアでも高い評価を得ており、Steamでは1,000件超のレビューのうち83%が好評という結果になっている。

否定的な声としては、ボス戦でのバトルロイヤルリング(強制的にプレイヤーを押し込む縮小エリア)が不満を生んでいること、一部ブロックのバランス調整がまだ荒削りなこと、序盤の武器が貧弱でつらいことが挙げられている。開発元のPayload Studiosはリリース後も精力的にパッチを投入しており、コミュニティとの対話を続けている姿勢は好印象だ。

開発元は『TerraTech』の雄

本作を手掛けたPayload Studiosは、オープンワールド車両建造サンドボックス『TerraTech』(2018年)で知られる英国のデベロッパー。パブリッシャーはMythwright。TerraTechシリーズが培ってきたブロック建造のノウハウをサバイバー系にそのまま移植するという発想は、振り返れば当然に思えるが、それを実際に「機能するゲーム」として完成させるのは相当な技術力が要る。リリース直後の完成度の高さが、その証拠だ。

本作はXbox Game Pass(Ultimate・PC)にも初日対応しており、サブスクリプション加入者はすぐに試せる。まずは無料デモからプレイして、ブロックを積み上げる快感を体感してほしい。「またサバイバー系か」という筆者の偏見が吹き飛んだように、きっとあなたの固定観念も壊してくれるはずだ。


基本情報

開発: Payload Studios 販売: Mythwright リリース日: 2026年4月30日 価格: 1,350円 プラットフォーム: PC(Steam / Epic Games Store)、Xbox Series X|S プレイ人数: 1人(シングルプレイ) 言語: 英語(日本語未対応) ジャンル: バレット・ヘブン / アクションローグライト / 車両戦闘 Steam評価: 非常に好評(83% – 1,062件以上のレビュー)


購入リンク

Steam: https://store.steampowered.com/app/3596700/TerraTech_Legion/

Epic Games Store: https://store.epicgames.com/p/terratech-legion-db3a6e


公式リンク

公式サイト: https://mythwright.com/

X (Twitter): https://x.com/PayloadStudios

Discord: https://discord.gg/G5pZqM6hW2

YouTube: https://www.youtube.com/@PayloadStudios

Game Data
タイトル
TerraTech Legion
開発
Payload Studios
ジャンル
PvE / アーケード / アクション / アドベンチャー / クラフト / サバイバル / シューティング / ローグライク / ロボット
対応
Steam・Xbox Series X/S・Epic Games Store
難易度
中級者向け
プレイ時間
1ラン約30分、総プレイ時間20時間以上
Steam評価
非常に好評(83%、1,062件以上)
配信日
20260430

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